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コラム2020/03/27
身体の不調はホルモンバランスが原因?

身体の不調はホルモンバランスが原因?

女性の身体と心は、女性ホルモンの影響を受けます。もし不調を感じたら、女性特有のホルモンによる病気のサインかもしれません。その症状を知り、我慢せずにすぐに受診しましょう。女性ホルモンによる身体の変化や年齢別の症状についてご紹介します。

1.女性ホルモンと身体の変化

女性ホルモンは女性の臓器のみではなく全身に作用しており、ホルモンの変化は心と身体に様々な変化を与えます。女性ホルモンの変化によって女性のライフステージは分けられます。

思春期(8~19歳)

思春期とは二次性徴(乳房発育や陰毛発育)が始まってから初経を経て、月経が安定してくるまでの期間のことをいい、具体的には8~18歳くらいまでの時期のことを指します。卵巣の機能が発達してきて女性ホルモンの一つ「エストロゲン」の分泌が盛んになり、女性らしい身体つきに変化してゆきます。しかし、脳からでる卵巣ホルモンのバランスは、まだ未熟なのでそこからゆっくり整ってきます。

性成熟期(20~45歳)

およそ19歳から45歳くらいまでの時期を性成熟期といいます。性成熟期は脳から卵巣を刺激するホルモンと卵巣ホルモンのバランスが安定して、月経周期も大体が決定し、心身共に安定します。

20歳から35歳までが妊娠出産に最も適した時期といわれています。個人差はありますが、35歳から45歳くらいになると卵巣の機能がゆっくり低下してきます。

更年期(46~55歳)

46歳から55歳くらいまでの時期を更年期といい、この時期に卵巣の寿命が訪れ、エストロゲンの分泌が低下して、閉経を迎えます。

その際女性ホルモンのバランスが崩れるため、ほてりや発汗などの更年期障害が現れることがあります。月経の際、出血の量が多く辛かった方は、閉経によって体調が良くなる場合もあります。

老年期(56歳~)

56歳以降は、エストロゲンの低下の影響で骨粗しょう症や生活習慣病にかかりやすくなります。しかし、ホルモンバランスが不安定だった更年期を過ぎ、低下し安定することによって心身に落ち着きが出てくる時期といえます。

2.年齢別に現れる女性特有の症状

女性ホルモンの影響によって、年代別に特有の症状が現れます。

普段より下記のような症状が出ていないか注意し、気になる方は早めに婦人科を受診しましょう。

思春期(8~19歳)

思春期には、始まったばかりの月経の影響で人によって個人差はありますが、トラブルが起こりやすくなります。月経痛や月経前症候群の症状がひどい方は、要注意するべきです。月経前症候群は、月経前の吐き気やイライラ、むくみなどが特徴的な症状です。日常生活に支障をきたすくらい辛い場合はすぐに受診しましょう。

性成熟期(20~45歳)

エストロゲンの分泌が盛んである性成熟期は、月経トラブルが多発します。しかしこの時期には、仕事の忙しさで不調の原因をストレスだと勘違いし放置する方も多いです。

子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫などの病気が体調不良の原因になっていることを見逃してしまう可能性がありますので、もし不正出血や下腹部の痛みなど不調を感じたらなるべく早めに婦人科を受診しましょう。

更年期(46~55歳)

更年期はホルモンバランスが崩れてしまい、様々な身体の不調を引き起こします。筋肉痛や発汗、ほてり、関節痛、気分の落ち込みなどが起こる場合は更年期障害の症状が出ているのですぐに婦人科を受診しましょう。

老年期(56歳~)

老年期は、女性ホルモンの分泌が減少してくるため、骨粗しょう症や生活習慣病に注意が必要になります。また、陰部の粘膜や皮膚が敏感になり痛みやかゆみが出ます。

骨粗しょう症ははじめ自覚症状が出ないので、骨密度の検診を受けなければ発覚しません。老年期に入った方は積極的に受診しましょう。


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