がん検診についてCancer screening
婦人科のがん Gynecological cancer
- 子宮頸がん
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子宮下部の管状の部分を子宮頸部、子宮上部の袋状の部分を子宮体部と呼び、それぞれの部位に生じるがんを子宮頸がん、子宮体がんといいます。子宮頸がんは子宮がんのうち約7割程度を占めます。30歳代後半がピークとなっています。 国内では、毎年約1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約3000人が死亡しており、患者数も死亡率も増加しています。初期のうちは症状に気づきませんが、進行するとおりものが増えたり、不正出血をおこしていたりします。
子宮がん検診では子宮頸部の細胞をこすり取り、顕微鏡で細胞の状態を調べます。
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- こんなお悩みではありませんか?
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- 不正出血
- 匂いが強く赤いおりものがある
- 生理に関係ない出血がある
- いつもとおりものが違う
- 月経期間が長引く
子宮から外に向けてがんが拡がると以下のように症状が全身に広がります。- 血便や血尿
- 足のむくみ
- 多量出血
- 骨盤の痛み
- 腰痛
- 子宮体がん
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子宮頸がんよりも奥の子宮内膜に出来るがんで、発見されにくい上に近年がんの中でも割合が増加しています。ホルモンバランスのくずれや肥満、高血圧、糖尿病、出産未経験の方に多いといわれています。 超音波でもわかる場合もありますので定期的に検診されることが重要です。
子宮体がんの検査は、子宮内に細い管を入れて子宮内膜の細胞を採取し、顕微鏡で細胞の状態を調べます。
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- こんなお悩みではありませんか?
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- おりものが増加してきた
- 不正出血
- おりものに血やうみが混じる
- 足のむくみが気になる
定期的に月経があれば、子宮体がんになるリスクはほとんどなく、閉経した50〜60代の方に多くみられます。
- 卵巣がん
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卵巣は子宮の左右一対ずつついている親指の先くらいの大きさの臓器です。卵巣はサイズが小さいのと、お腹の中にあるため進行してきて卵巣自体が腫れたり、腹水が溜まったりした段階でないと発見されにくいのが特徴です。原因は、排卵される時に卵巣が傷つくのですが、その修復がうまくいかず、卵巣の表面の細胞が異常に増殖してしまうことが原因のひとつと考えられています。
卵巣がん検診というものはありません。ただし超音波検査で異常があるかどうかを調べることはできます。また卵巣がんの患者に陽性になる腫瘍マーカーを採血して調べる事もできます。
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- こんなお悩みではありませんか?
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- お腹の張りが気になる
- 腹部のサイズが大きくなってきた
- 食欲不振や満腹感
- 急な尿意や頻尿
- 腹痛や骨盤痛
子宮体がん同様主に50〜60代に多い病気ですが、20代でもかかるリスクは十分にあります。
当クリニックでは、子宮がん検診時に原則卵巣チェックもおこないます。